2018年4月2日月曜日

6年間、ありがとうございました

(写真:2018年3月28日学長就任退任の記者会見)

2018331日をもって、2期・6年間務めさせていただいた学長の任期が満了し、無事職務を全うすることができました。201241日の学長就任以降、今日の慶事を迎えることができましたのも、皆様方の日頃のご協力、ご支援があってのこと厚く御礼申し上げます。

思い返せばあっという間の時間でした。大阪狭山市にある医学部外科医という立場から、学長職に就き、大学運営については知らないことも多々あり不安を感じることもありました。
学長に就く以前にご指導いただいていた、当時理事長の世耕弘昭先生の期待には応えられているのだろうか。大学に迷惑をかけていないだろうか。私なりに様々な葛藤を感じながら、毎年墓前に挨拶に伺い、報告と相談をさせていただいておりました。
私が大切にしている言葉に「一期一会」があります。人は必要な時に必要な人と必ず出会う。それも早すぎもせず、遅すぎもせず。
まさにこのように感じる6年間であり、お支えくださったみなさまのお力添えのもと、本当に楽しく仕事をさせていただくことができました。

そして、偶然にも同郷であり、創設者の世耕弘一先生の精神が宿った近畿大学の校風は、私が6年前にやりたいと思っていたことを全て実現させてくれました。
学部横断の“オール近大”プロジェクト、近大マグロをはじめとする、研究成果の社会還元、国際学部の開設をはじめとする学園のグローバル化など、例を挙げると数えきれない取り組みがありました。
そして、志願者数5年連続日本一に象徴される近畿大学の躍進に携わらせていただけたことは、この上ない喜びです。

さて、このような中で私の恒例事である正月書初めは、昨年は「七走一坐」、今年は「少欲知足」、考えてみれば、大学の躍進とは相反し、私自身は少し消極的になっていたのかもしれません。
これ以上私が老骨に鞭打って職務につくことはなく、後は若返りを図って、新学長の下、さらなる近大の発展を期待すべきとの結論に至りました。
私の後任にあたる新学長の細井 美彦は、私よりちょうど一回り年下にあたります。副学長時代から、教育内容の質の向上や、大学のグローバル化などに注力され、今後大学に若い力で新たな風を吹かせてくれることと思います。

私事ではありますが、201841日からは、引き続き法人の理事を、また新たに名誉学長を拝命し、近畿大学に携わらせていただくこととなりました。大学の発展のため、何かお役にたてることがあれば、どうぞお申し付け下さい。

6年間お世話になり本当にありがとうございました。
今後の近畿大学にご注目ください。